ナチュログ管理画面 フライフィッシング  フライフィッシング 関東 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2005年11月22日

フライの体系

タイイングについて勉強中の私は、現在は主にRocksさんにて実釣行にあわせた形で修行中。
そのおかげで、ド素人の私でも自分で巻いたフライでブルックやイワナを釣る事が出来ており、本当に楽しく、実力以上の釣果を伴った勉強をさせて頂いてます。(Rocks店長さんに感謝!)

でも、よく考えてみると、、
私、その時、その時のスポットでフライを巻いておりますので、フライ全体の体系(というのか分かりませんが)が全然分かってないようです。

例えば、
カディスとは?
ダンとは?
ミッジの定義は?
ナットってなに?
それらから派生するフライってどんな物があるの??

全然分かっていません。

パラシュートアントは、「パラシュート」というフライの巻き方で「テレストリアル」というフライの種類ですか??

そもそも、カディス、パラシュート、ミッジ、ロイヤル、ナット、テレストリアルetcって同等に扱うカテゴリですか?

やっぱり全然分かっていません。

皆さんはこれらの知識をどのように勉強されたのでしょうか?
この辺りを基礎から勉強するのに、何かお勧めの本などありませんか?




pigboat



同じカテゴリー(タイイング)の記事画像
ミラーマットHSDミッジ
ミッジパラシュート
フローティングニンフ(コカゲロウ)
プリージングミッジピューパ
バーチカルワーム
パラシュートGC
同じカテゴリー(タイイング)の記事
 ミラーマットHSDミッジ (2007-03-13 10:32)
 ミッジパラシュート (2007-03-11 21:08)
 フローティングニンフ(コカゲロウ) (2007-03-01 01:32)
 プリージングミッジピューパ (2007-02-25 22:39)
 バーチカルワーム (2006-08-12 01:31)
 パラシュートGC (2006-08-09 02:22)

この記事へのコメント
私の見ているのは、徳山書房 奥山文弥著 Trout Flies 各編です。
5冊からなり、大変勉強になります。アマゾンで4.5百円で買いました。
一読を!!
Posted by JMT hiker at 2005年11月22日 09:12
JMT hikerさん、ども

ほーほー、なるほど^^
では、それも早速アマゾンで(中古で)購入します(笑
Posted by pigboat at 2005年11月22日 10:33
どもですー!うむー。煩悶されてますですね。一番手っ取り早いのは『聞く』事だと思いますよー。本で読むよりも、相手を目の前にして、再度疑問を投げかけられるという環境にあるのが一番だと思います。
因みに私はどの本で覚えたか判然としません(爆

僭越ながら、pigboatさんの今回の疑問について・・・
・カディス=「トビケラ」という水生昆虫の事です。
・ダン=カゲロウ(メイフライですね)の「亜成虫」のことです。
・ミッジ=明確なカテゴリ分けは難しいですが、ユスリカなどの小型の水生昆虫のことですね。またはそれらを模した極小のフライのカテゴリのことでもありますね。
・ナット=正直分かりません(爆)が、「カディス」=「セッジ」なんていうことがありますので、私は「ナット」=「ミッジ」みたいな感じで捕らえてます。水棲・陸生問わず、小さい虫全般ってことでしょうかね。

パラシュートはOKですね。んで
・テレストリアル=陸生昆虫のことです。なので、「テレストリアル」というのはフライの種類ではなく、虫の大分類です。「虫」=「水生昆虫」+「陸生昆虫」そういうことです。
・ロイヤル=フライのパターンのことですね。ピーコックにレッドバンドを持つフライに「ロイヤル」とつける傾向がありますね。有名なのは「ロイヤルコーチマン」これは「コーチマン」というオリジナルから派生したものですね。これにレッドバンドを巻いて「ロイヤルコーチマン」そういうことです。

って、長いしクドイ!!!!!!!(爆

僕も勉強になりました(汗
Posted by いぬ太郎 at 2005年11月22日 20:18
いぬ太郎さん、すごい!
非常に勉強になりました。

んで、いくつか疑問が沸いてきたのですが、、

・「カディス=トビケラを模した物」だとすると、どんなフックにどんなマテリアルでどういう風に巻くかは一切関係なく、トビケラを模したフライが全てカディスという事でよいですか?

・「ロイヤル=フライのパターン」という事だと、他にもこのような(模した虫を指さない名前の)パターンがあるのですか?

・そうすると、ロイヤルとはそもそも何の虫を模しているのでしょう??

・マラブーは、どこに属するのでしょう??

どんどん疑問が沸いてきます(汗汗汗
Posted by pigboat at 2005年11月22日 20:44
U-MIさんのところから,こちらに流れてきました。
フライの分類で悩まれておられますね~。
そもそも,フライを厳格に分類することは大変難しいことです。
個々の言葉についてはいぬ太郎さんのおっしゃるとおりだと思います。
また,個々の言葉の意味がイメージできるようになると,なんとなく体系が分かってくるかと思います。

で,参考文献としては,「フライパターン・マニュアル」増沢信二,山と渓谷社1996,ISBN4-635-36039-3 というのがあります。この本はタイトルと違って,パターンブックではなくて,とってもマニアックな本です。

長くなりそうですが,,,

1.まず,フライは大きく分けて,ドライ,ニンフ,ウエット,ストリーマーと機能で分けると4タイプありますよね。

2.次に,模倣する対象となる餌で分けると,水生昆虫では,メイフライ・カディス・ストーンフライ・ミッジ(ここではディプテラ=ユスリカやガガンボ,カなどの双翅目の意味),他にテレストリアル(陸生昆虫),ミノー(小魚)。

3.さらに,昆虫の変態段階(幼虫・蛹・亜成虫・成虫)に対応する言葉。たとえば,カゲロウならニンフ・イマージャー(厳密には変態段階をあらわす言葉ではありませんが)・ダン・スピナー。トビケラならラーバ(幼虫),ピューパ(蛹),アダルト(成虫)。

4.今度は大きく視点を変えて,フライの形からタイプ分けすることも可能です。これはもうたくさんありますが,例えば,スタンダードタイプ・パラシュートタイプ・ソラックスタイプ・エルクヘアカディスタイプ・フラットウイングタイプ・スペントタイプ・・・・・

と,このように,いろいろなカタカナ(フライの専門用語)があり,星の数ほどフライパターンもありますが,何を軸にしてフライを分類するか考えてみると,どの言葉とどの言葉が並列なのかが何となく分かってきます。

でも,この軸が交錯しているため理解しにくくなっていると思います。

例えば,川での会話で,
A:「どんなフライで釣ったの?」という質問に対して,
Bの人は「クイルゴードン」, Cの人は「カディス」と答えたとします。

クイルゴードンといわれれば,マテリアルも形もすべて決まっていますから,すぐにどんなフライか分かります。しかし,カディスと言われても,カディス=トビケラを模したフライ,ですから,それがエルクヘアカディスなのかフラットウイングにフロントハックルのパターンなのか,はたまたハックルやボディの色は??ぜんぜん具体的に分かりません。

何がいいたいかというと,上で説明したまったく別の軸で分類されている言葉が,このように現場ではしばしば並列に使われてしまうため,混乱をきたしているわけです。

ちなみに,スタンダードパターンでは,マテリアルも色もすべて指定されたパターン一つ一つが固有の名前を持っています。例えば,クイルゴードン,アダムス,ロイヤルコーチマンなどなど。というわけで,ロイヤルとは特定の虫を指したものではありません。いぬ太郎さんのおっしゃるとおり,ピーコックボディにレッドフロスのバンドをもっているものがロイヤルを冠していることが多いです。

最後に「ナット」ですが,私もあまりイメージがないです。辞書では,
gnat=n. ブヨ(など); 〔英〕 蚊. 
という意味なので,上の分類で言うと「模倣する昆虫の種類」の軸に分類される言葉になりますでしょうか。フライパターンでは,グリフィスナット,ブラックナットが思いつきます。

長文失礼しました。
Posted by Gaku at 2005年11月22日 22:14
どんもー^^
Gakuさん、初めまして^^ 素晴らしい説明で御座いますです^^
pigboatさんの混乱の原因は「フライパターン」と「昆虫の名称」の混同にあるようですねー。確かに釣り場では極普通に並列して使われますし、混乱はごもっともでございます。こうして考えると、とんでもなく複雑怪奇な趣味でございますなぁ(笑
特に「川での会話」のくだりは正鵠を射ております。pigboatさんの混乱はココに収斂されているようですねー。

ではGakuさんの残り物に食いついてみます(笑

・「カディス」=「トビケラを模したもの」
コレ肝です(笑 カディスとはトビケラを模したものではなくて、「トビケラ」そのものの事です。しかし、日常的にGakuさんの例のような会話が行われ、特にみな不自然さを感じないが故に、混乱される方がおられるのでしょうね。

・「ロイヤル」を冠するその他のフライ
ロイヤルコーチマンが代表格なのはご存知の通り。他には「ライツロイヤル」「ロイヤルウルフ」あたりが有名ですね。どれも共通してピーコックにレッドフロスのバンドと、非常に美しい気品ある外見で御座いますねー。

・「マラブー」
これはですね。基本的には「マテリアルの名前」です。フライや捕食対象の名前じゃないんですね。
うる覚えで申し訳ないのですが、「大型のコウノトリの羽」だと記憶しております。なので「マラブー」と言うのは「コックネック」なんかと同じカテゴリーの言葉で、基本的に魚の「エサ」だとか「フライパターン」とは交差しないカテゴリーのものです。

ですが、これまたGakuさんのお言葉どおり(ほんと氏のコメントは素晴らしいと思いますよ^^) 釣り場で、「何使ってんの?」「マラブー」という受け答えは無きにしも非ずで・・・。
この場合は「マラブーをマテリアルとして使った、なんらかのフライ」と理解すべきでしょう。むむむ・・・。 ややこしい・・・。

極論は「習うより慣れろ!」です(爆 でも最低限の予備知識は必要と思われるので、なんらかの書籍、一冊くらいには目を通されるべきかと思います^^

ちなみに私のお勧めは、これまたGakuさんとかぶりますが増沢信二氏の「フライパターン・マニュアル」ですね。軽妙な文章で私は大好きです。情報量も物凄いですよー!
Posted by いぬ太郎 at 2005年11月22日 22:43
Gakuさん、いぬ太郎さん、ありがとうございますっ!!!

いま、目からウロコが5~6枚いっぺんにおちましたよっ!
いやー、ホントに落ちました。
頭の中でこんがらがっていた糸が、いっぺんに解けた感じです。
これで、これから勉強していく方向がかなりはっきりしました^^

とりあえずお二人のコメントを別にプリントして、じっくり読んで消化吸収しますよ~

んで、「フライパターン・マニュアル」ですが、、
もうAmazonでオーダー済みです(笑
Posted by pigboat at 2005年11月22日 23:14
本当に勉強になりました・・pigboat さんのBLOGは本当に参考になりますね、専門書見ても、難しくて頭に入らなくて(苦笑)、難しいでね・・この世界。
Posted by たいめん at 2005年11月23日 11:52
たいめんさん、こんにちは

私が的外れな事を書いても、来て頂ける皆さんがしっかり修正してくれます(笑
私も、自分や皆さんのブログでいろいろな知識がついて、FFのステップアップに凄く弾みがつきます^^
Posted by pigboat at 2005年11月23日 13:45
しばらく見ていない間に
すばらしいコメントの数々
便乗ですが、とっても勉強になりました。
pigboatさん、ええ人達惹きつけるね。うむ、人徳人徳
Posted by van P at 2005年11月26日 05:49
ええ人いっぱい来てくれて、私の知識も飛躍的にのびてます^^
van Pさんもその一人(笑
Posted by pigboat at 2005年11月26日 10:55
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
フライの体系
    コメント(11)